⑲ケアマネジャー+@
当時の私はケアマネジャーになりたかったわけではない。会社で資格を持っていると資格手当てが貰えるから取得しただけだ。私はケアマネジャーよりもデイサービスが好きだった。ただケアマネジャーを経験する事で、介護の視野が広がると思った。その経験をデイサービスに活かしたいし、部下の出世道を作ろうと立ち上げた。
結果、デイサービスが崩れてお客様が減っていく。私もケアマネジャーとしてケアマネジャーの仕事があり、それに加えデイサービスまで関わることが難しくなってきた。上司もコロコロ変わり、方向性もよく変わる。私はケアマネジャーの仕事もデイサービス事業も管理業務も全部中途半端になっていた。デイサービスにも多くの時間がさけないため、会社の営業主体のやり方にも口は出せなかった。私のケアマネジャーとしてのお客様も徐々に増えていく中、仕事は更に増えて、これ以上、ケアマネジャーをしながらデイサービスまで見ることは出来なかった。何度も上司には伝えたが、一向に改善せず嘘をつかれやらされた。
私自身、ケアマネジャー業務を廃止しデイサービス1本に戻すことで落ち着きを取り戻すことも考えた。しかし、自分はケアマネジャーとしてスキルを身に付けたかった事。この会社に対して、私はデイサービスに戻ろうと思えなかった。勿論、育ててくれたこの会社に感謝している。ただ、私の信念は縦型社会の言いなりにならないことであり、その答えが退職だった。従業員・お客様の満足度があっての売上なのだ。